2018/02/12

2018年2月2日~4日 標高差1900m!白峰南嶺・黒河内岳(笹山)でラッセル三昧


白峰南嶺は、白峰三山の間ノ岳から南に派生する稜線です。
南アルプスらしく、標高2700mまで森林限界を越えないだけに、
降雪直後ということもあり、山頂まで樹林帯の猛ラッセルでした。
入山者は我々だけで、自分たちだけのトレースを付けられて満足です!
 

黒河内岳(笹山)山頂で迎えた日の出
 
 
2月2日(金) 小雪のち曇り

前日から降り出した雪。
甲府市内も随分と積雪し、
登山口である奈良田へ車で行けるかどうかも核心。
真ん中のスカイラインが今回行く、ダイレクト尾根です。
 

まずはこの吊り橋を渡り対岸へ渡る
吊り橋の上の積雪が雪の多さを物語る?
 

木の枝から落ちる雪が幻想的
 
 

ここは、唯一の水場への分岐(1603m)
新雪の下が凍っていて、滑るので1160m付近からアイゼンを装着。
 

尾根を間違わないよう、親切な標識があります。
 

初めはくるぶし位の積雪
 

徐々に膝下、膝上・・・急斜面では腰、胸ラッセルも
新雪で全然踏み固まらないのが大変でした。
 
 

初日は、とても笹山まで到達できる状況ではなく、
ガレ場手前を幕営地としました。
北岳や白峰南嶺を眺められるなかなか良い場所。
幕営適地は適所にあります。
 
2月3日(土) 晴れ


節分の日の朝は良いお天気
 

白峰南嶺の稜線も見えます。
左が白河内岳
 

朝一番、ガレ場の急登のラッセルで始まり
 


ただひたすら、樹林帯の中の雪を蹴散らす
 


だんだん、木が密になってきたり、
なかなか前進できないけれど森の雰囲気の良さに癒されます。
 
 


時々、胸を越える雪の急斜面が現れ
全身全霊、無我夢中になりながら道を切り開かなくては・・・
 

帰路に見た同一箇所
 


ようやく開けた木の間から見えた富士山に元気づけられて
 
 
 
しかし、今日も山頂に届かず
笹山目前に見えているのに悔しいですが今日はここで幕営します。




赤富士を見ることができました♪
 

2月4日(日) 晴れ


前夜、行程を相談し、ここまで来たら
是非とも笹山山頂を踏んでから下山したいということに決めました。
 

笹山山頂で日の出を迎えられるように出発!!
これでもか!と続くラッセル最後は意地で前進!
 



あ~日が昇る~!間に合うか??
 
 

なんとか間に合いました!!
 
 
笹山南峰に登頂!
これまで登ってきたダイレクト尾根の急登からは想像できないほど
山頂は穏やかでたおやかで、とても美しい場所でした。
 
遠景には塩見岳や蝙蝠岳


白河内岳から北岳へ続く稜線
 


北岳をズームで
 

笹山北峰
南峰より少し標高が高く展望が良いらしいのですが
今回は見送りました。
 



南アルプス南部 聖岳や上河内岳方面
 


さて、富士山に向かって下山しましょう
 

なんと!テント場から登り2時間のところを下り30分で
戻ってきてしまいました。
北峰へも行けたかもしれないと悔やみます。
 

付けてきたトレースを再び踏む
 

こんなところ良く登ってきたなあと思う箇所も多々ありました。
 


立派な木
 


その木の下に壊れてしまった祠があり
お酒がお供えしてありました。
 
 


長い下りもこの吊り橋を渡れば終了
すっかり雪は溶けてしまい春の陽ざしでした。
 


標高差1900mのダイレクト尾根
3日間かけて笹山へ行くのが精いっぱいでした。
しかし、交代でラッセルし、幕営適地を探し、山で食べるおいしいゴハンとお酒を堪能しながら登頂できるための行程を考えたりと
山の醍醐味を味わうことのできた山行でした。
 
 
・2/2 8:00奈良田→8:30登山口→10:15 1160m地点
    →12:20水場入口1606m→16:40ガレ場手前〔2080m〕幕営
・2/3 9:00幕営地→10:00ガレ場上〔2256m〕
    →11:00幕営適地〔2230m〕→16:40 2480m地点幕営
・2/4 5:00幕営地→6:55笹山南峰→7:10下山→7:35幕営地
    →8:20テント撤収し下山→8:40 2400m地点→12:40奈良田








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