2026/05/10

残雪期北穂東稜

  5月4~6日、5月の会山行として北アルプス・北穂高岳の東稜に登った。前日まで吹雪、みぞれに苦しめられたものの、登攀当日は見事な快晴に恵まれ充実した登山を楽しむことができた。

 
  前夜発で松本に着くと土砂降り。翌4日朝も断続的に強い雨が残る。沢渡駐車場に着く頃には雨は上がり一安心。上高地から快調にアプローチを始める。横尾に常駐している長野県警の警備隊から雪の状態が悪いと注意があった。雪は本谷橋の上から現れる。徐々に天候が崩れ、雨から吹雪、さらに霰になる。顔に霰が叩きつき歩きにくくなる。昼過ぎ涸沢に着く。吹雪の中、テントを張り一安心。夕食は焼肉。19時就寝。一晩中吹雪でテントが揺れ、寒く睡眠は不十分だった。
 
 翌朝は3時に起きたが準備に手間取り、出発は5時を過ぎていた。雲はなく快晴の朝だったが、風は時折,山頂から強く吹き下ろす。北穂高沢の急登を順調に高度を稼ぐ。目指す北穂東稜のコルにはすでに先行パーティが取り付いている。しかし、トレースは地吹雪ですぐ薄くなり、雪の状態を見ながら慎重に尾根に上がった。予想より積雪があり、太陽が上がっていたものの(風のせいか)雪もまだ締まっていた。北穂池側の斜面が雪で歩きやすくなっていたので最初のピークをまき、リッジに登った。もう少し先まで雪面をトラバースしてからの方が簡単だったようだ。
 リッジでロープを不用意に出してしまい時間をロス。2~3ピッチ切ったが、残置支点やピナクルは雪に埋まり,雪面でポラードやピッケルを埋め込んで支点にする場面もあった。核心のゴジラの背ではロープがこんがらがり20分余り時間をロス。雪はなくアイゼンで緊張しながら最後のリッジを越えた。
 北穂高岳山頂直下のコルに降りる懸垂支点もビナが凍りついていたので,先行者の踏み跡に従い雪の上をクライムダウン。ロープをしまい、山頂へつづく急傾斜の雪の斜面を上る。既に昼近く,気温も高い。雪が緩んできているなか手早く進まなければならないが体力はかなり消耗してきていた。最後の急登を越えると目の前に小屋が現れ、登山者たちがくつろいでいた。
 パートナーと山頂で記念写真を撮り早々に涸沢に下山し始める。午後の太陽が雪をみるみる溶かしているのだ。北穂高沢の急斜面はアイゼンもまともに効かないくらいで歩きにくかった。14時に帰営、緊張がようやく解け、美味いビールに酔いしれた。

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