2017/04/02

2017.3.11-12 「タカマタギ」教育山行深雪トレ

ちょっと前の記録ですが、上越の雪深の山、タカマタギに挑んできました。
(写真はタカマタギ手前の棒立山)


深雪訓練として、ビバーク用にかまくらを作りました。

 3月11日、上越のタカマタギに挑んできました。
雪が無い時はひどい藪山で登れず、
雪のある時は雪がとても深いという山です。

まだ、山に入る手前でこの積雪。

よいしょーーー!!

 登り口まで30分ほど林道を歩いて

 斜面を登って行きます。

 良いお天気にもなってきました。
鉄塔の横を過ぎます。

これは、荒沢山かな?

雪質チェックをしてみます

雪を掘って

柱のように掘り出します

スコップでたたいて

 ぽんぽん


こうして、
雪の崩れ方などを確認しました。

雪は降った時期によって層になっていて、
その層にそって崩れることがよくわかりました。



ツリースッポトに気をつけて!







さらに登ります。
この土曜日、先行者はいなく、
我々がラッセルしながら登って行きました。
けっこう疲労困憊。

約850mくらいのところの平らなところで、かまくらを作ることになりました。

「ビバークのためのカマクラをどれだけ楽に無駄な疲労なく作れるか」という
実証実験です。
12時10分作成開始。

まずは雪を踏み固めます。

メンバー4名のザックを合わせて置きます。

ザックにツェルトをかぶせます。





その上に雪をかぶせて、埋めていきます。

なかなか埋めるのに時間がかかります。
ツェルトはツルツルしてるので、なかなか雪がかぶさらないので。

それでもしばらくして
こんな感じになりました。

 雪山完成。
13時23分。
ここから掘り始めます。







掘って掘って。
動画で見せたいのですが、動画になりません。

ここでツェルトが出てきました。

意外になかなか出てきません。
ツェルトと一緒にザックも引っ張り出します。
ザックを抜くと雪が崩れないかどうか怖いのですが、
崩れませんでした。

外は外で、
かきだした雪をほかに投げたりします。

ザックを抜いただけだと全然狭いので、
中を広げて4人がのんびりできるスペースを作ります。

15時6分ほぼ完成。
まるまる3時間ですね。



中はこんな感じです。
写真は狭く見えますが、
同じような4人が入れるテントに比べて、天上が高く、
足も伸ばせて、広いです。

足も伸ばせますです。
ラッセルとカマクラつくりにけっこう疲れました。
ただ、この日は気温が高かったのか、
中の雪が溶けてぽたぽた水滴が落ちてきました。
そんな中、カマクラの中はちょっと寒く、
「暖まらないねぇ」とボヤキながら、お酒を飲みました。

晩御飯はキムチ鍋でしたー。
寒かったので、温かい食べ物がおいしかったです。

ゆげゆげ。
テントだと、ガスを焚くと、ちょっとでもすぐ暖かくなるものですが、
カマクラは360度すべてが雪だからなのですね、
全然暖まらず、ずっと寒く感じました。
真夏だと、きっと涼しくてちょうどいい感じなんだろうなあと思います。
無理な話ですけれどね。

シュラフに入るとちょうどよく、
雪は本当に外の音を遮断するのですね、
とても静かな夜を、ゆっくり眠れました。
静かな静かな良い夜でした。


翌朝。
カマクラは外の光が入らないので、
アラームに誰かが気付いて、
「おい、おい、朝だよ、朝だよ」と、
起こしてくれないと朝だと気づきませんでした。
朝ご飯は、たしか、うどんでした。

後片付け。

タカマタギ登頂へ、準備です。
AM6時5分

良い天気です。


登り始めます。

不要なものをカマクラに置いて、
身軽になったのでどんどん登れるかと思いきや、
トレース無しなのでやっぱりきついです。
本当に、きつい。
足がモグルモグる。


見てください

こんなに埋没するのです 

こんなに ふうふう

黒い人は、本日後ろから単独でやってきた男性で、
この斜面、交代でラッセルしていただきました。
ありがとうございました。

くたびれて、休憩。
7時57分。
約1050m地点。
向こうに見える山はタカマタギではなく、
その手前にある棒立山。

棒立山は1420m。
そこまでのちょっとしたコルを、
雪に埋もれてラッセルしながら進みます。
このあたりから、後続の別パーティーが追い付いてきました。
ワカンやスノーシューを履いて、有効的なようでした。
ぼくらはツボ足でした。
ふうふう、向かいます。


9時10分。
棒立山の途中、
約1200メートル地点。
直線距離で約700mくらい進むのに一時間以上かかりました。

ここで相談。

まだ、9時10分で、この時点。
1,420mが、棒立山。
目的地がそのさらに向こうのタカマタギ1,529m。
これだと、下山時間と、そこから東京まで帰る時間、
レンタカーを返却する予定時間まで考えると、
「もう、タイムオーバーですね」

引き返すことに決まりました。


ここからの風景。

荒沢山かな。



引き返します。
カメラのレンズに雪が付いて、溶けて、曇ってます。



カマクラに戻ってきました。
デポしていた荷物を背負ってさらに下山。

PMほぼ12時
国道沿いに下山。

もう、春でした。

来年冬、またリベンジします。
たくさんの教訓を得られました。
ありがとうございました。


0 件のコメント:

コメントを投稿