いざ、北海道のクワウンナイ川へ。
前日は東川町の某所で前夜泊し、朝、天人峡温泉へ。
予想以上に寒い。
余計な荷物はスーツケースに入れてデポ。荷造りをして出発。
天人峡温泉から、少し車道を歩き、この「クワウンナイ川への入渓について」という
看板から踏み跡に沿って茂みに入る。
看板から踏み跡に沿って茂みに入る。
書いてあることは、結局、自己責任で、ということ。
踏み跡を30分ほど歩いて入渓。
昔の地図を見ると、実は稜線まで薄い破線が続いていた。
昔はこの踏み跡が、ずっと続いていたんだろうか。
右岸へ左岸へと渡渉を繰り返す。
流れが速いところや深いところは、3人スクラムで。
渡渉に苦手意識が強かったが、スクラムは最強だった。頼もしい仲間に感謝である。
大小合わせて40回弱の渡渉だった。
入渓して1時間ほどで現れるゴルジュ。
記録では、右岸高巻きか水線をへつるとあったが、
記録では、右岸高巻きか水線をへつるとあったが、
どちらもうまいルートが見つけられず逡巡、おろおろ。
後続からきた2人組のパーティーの方に、高巻きルートを見つけてもらった。感謝。
次に来たガイドパーティーは水線を選んだが、
少しクライムダウンするところで、ロープを出していた。
ちなみに、ガイドさんも2人組の方もルート経験者だったが、
どちらも、今回は水量が多め、とのこと。
直近に降った雨の影響か、、、
ゴルジュを超えると柱状節理。
その後も渡渉したり、水流に負けずに進んだり。
カウン沢出合でビバーク。
この日は3パーティーのみ、先頭でたどり着いたので、よいビバークポイントを確保できた。
しかし、渡渉ばかりでよく濡れるし、疲れた。そして、その分おなかがすくのかレーションの減りが早く、果たして3日間もつのだろうか、と不安になる。
2日目。カウン沢出合から1時間ほどで魚止めの滝。
ここは左岸に巻道あり。
続く滝は、右岸から巻いた。
左側のコンタクトラインを登ったという記録もあったが、
それはかなり濡れそうな水量。
この滝を超えると、いよいよ長大なナメ「滝ノ瀬十三丁」の始まり。
幅広の滝
幅広の滝を過ぎ、左に屈曲しても、まだナメは続いていた!
右から支沢が出合い、本流は左へ曲がる。
左に曲がっても、まだ続いているよ!
滑床は、コケでふわふわ。でも、意外とコケでは滑らない。
先行していった2人組パーティーのルート経験者曰く、
ナメのところで水深がくるぶしまでくるなら、
足をとられて滑りやすいから引き返す、と言っていた。
今回、そこまでは水量がなかったので、安定して歩けたのかも。
そこをごぼうで登るのだが、荷物が重いとちょっと怖い。
今回は、ひとりが空身で登って上から確保し、荷物はひとつ引き上げた。
1360m付近の二俣は左。どーんと滝が構えているが、
左岸にピンクテープがあり、そこから巻ける。
ただ、踏み跡と間違えて沢筋をどんどん登ってしまい、行き過ぎた。
少し戻り、それらしい踏み跡から本流に戻る方向に藪を漕いだら、
突如、ビバーク適地が現れ、そこから本流に戻れた。
ここからは、急に水が冷たくなり、水流も細くなる。
この後、多くの記録がもう詳細を載せてくれていないのだが、
実際はここからも長い、、、
時折、滝も出てくるが、難しくはない。
源頭から振り返ると湿原の台地。
二俣の巻きで行き過ぎた尾根をあがると、あの湿原にたどり着いていたはず、、、
高山植物も多く現れる。
特に、チングルマの群生はすごかった。
咲いている季節だと、素晴らしい光景だろうな。
気持ちいい源頭歩きで終わるのかと思いきや、最後は巨岩の谷が立ちふさがる。
疲れる、、、
GPSで現在地点をみながら、うまく巨岩の谷を回り込み稜線に向かう。
最後は登山道の天沼に出た。
2泊目はヒサゴ沼TS。到着はもう17時過ぎ。
普通に7時間くらいの行程なので、縦走と同じ。
ただ、荷物は3日目が一番重いし、足元はアプローチシューズだし、
天気よすぎて暑いし、最後はアミノバイタル頼み。
下山後、天人峡温泉の足湯で疲れを癒す。
観光客がたくさんいて驚いた。
多くの観光客の目当ては、この羽衣の滝か。
「日本の滝百選」にも選ばれた落差270mの素晴らしい滝。
写真は、下山途中の滝見台から(普通に遊歩道からも近づけるらしい)。
1日目:天人峡温泉(1:00)入渓(1:00)ゴルジュ(6:30)カウン沢出合
2日目:カウン沢出合(1:00)魚止めの滝(0:20)滝ノ瀬十三丁始まり(1:30)ハングの滝
(2:30)登山道(1:00)ヒサゴ沼TS
3日目:ヒサゴ沼TS(7:30)天人峡温泉
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