新人を名乗れなくなってきた初級者Sです。今年はアイスクライミングに挑戦、ということで、親切な方々からの借り物と知識をいただきながら、メルカリブランドで身を包み、3登目です。
登山装備って、本当に高価ですよね…「山は金喰い虫🐛だなあ」は、柴笛クラブ編集長の名言ですが、本当にその通りです。今回は山岳会のIさんが貸してくれたデナリ研ぎのエクスドリーム(夢を見させてくれる斧)で登らせてもらいます。足元はクライミングジムの先輩Iさんが貸してくださったBRSのモノポイントのアイゼンです。
本日の行き先は八ヶ岳は広河原沢左俣・見晴らしルンゼ。S代表と、ゲストに「塾長のブログ」の塾長さんをお迎えしての山行です。S代表と塾長はもともとのお知り合い。
前夜、行き先を見晴らしルンゼにするか、クリスマスルンゼにするか話し合っていたのですが、見晴らしルンゼは5箇所くらい登れる滝があり、氷のテーマパークみたいなところだよとのこと。
クリスマスルンゼは場所取りも大変だし、見晴らしルンゼならどこかしらは登れるだろうということで、見晴らしルンゼに向かうことになりました。
5時半に舟山十字路に到着しましたが、すでに駐車場は残り 3台。大人気なのですね。
わたしは 3人の中で最軽量の荷物だというのに、すぐに息が上がってしまい、肺が凍りそうです。ロープ、支点構築のためのギア、個人装備に、アイススクリューまでを背負うおふたり…一方のわたしはもうすでに、ザックを背負った肩が関節からちぎれそうです。
そして初めて荷物を背負ってアックスを使ったフリー登攀。緊張…
沢をプチ遡行しながら、ディズニーランド(オン アイス)が見えてきました。
ここはスプラッシュマウンテン?
ふうふう。いつもこのくらいの距離をお二人に遅れながらなんとか到着しました。
3人なので、ダブルロープ50mを2本で。まずF4をS代表リード。
S代表はなぜあんなにも安定しているんでしょう。手が痺れるほど寒く、正気を保つのも精一杯な中、支点の状態を見極めるのに、全く気持ちにも操作にもブレがありません。いつかあんな風に安定して登れる日が来るのだろうか…
F4の終了点。氷で作る支点は並行はNG。
続いてとなりのF5は緩い傾斜で、リード練習にいいですよ、とせっかくベテランのおふたりが私のリード練習に付き合ってくださると言ってくださったのに、お腹が空いて力が出ないのと、落氷が額に当たって出血してしまい、テンションは下がるし、右足が疲れてうまく立ち込めなくなってきました。私のアイゼンはモノポイントの左右の歯が遠く、限られた足場だと本当にフロントポイントの一本でしか立てないのがちょっと怖いです。足の大きな人のアイゼンだからなのかな?
塾長さんがお手本リードで使ってくださった支点を見ながら続いて登攀しながら、中間支点を作るのにしっかり立ててないなぁ…と思い、今回は挑戦をやめることに。
緩傾斜とはいえ、立てていない状態で中間支点を作るのは難しいし、滑落したらそれなりです。リード&フォローの支点構築も、最近トップロープで遊ばせてもらってばかりで不安がありました。
お昼を食べている間にちょうどF2が空いたので、S代表のリードで、引き上げてもらいます。F2は二段のとても綺麗な姿の滝で、登っていても楽しいです。
1ピッチ目の終了点は倒木。
2ピッチ目をセカンドで登った塾長さんが、なにやら上部にいるS代表と打ち合わせて左の木に支点を作っています。
奥の支点(氷柱)が少し音がしたとのこと。下部に支点を作ることになりました。
その塾長さんの作ってくれた下部の支点の場所!が!アイゼンワークに慣れていない私には恐怖のトラバースでした。
昨日醤油樽の滝で懸垂下降している時にロープが凍って滑っていたパーティがいましたが、私もグローブをしての操作に慣れないこともあり、アイスではバックアップ懸垂が安心ですね。
F2を登って2時になり、今日はこれにておしまい。
S代表と塾長さんのおふたりだけならもっといろんなところへ行けたでしょうに、私がおまけでいたので、のんびりモードになってしまいました。
改めて、学ぶにも自発性を大切にしないとなア、と思いました。
駐車場に戻ったところで塾長さんがアミノバイタルゴールドを振る舞ってくださいました。(高級品!)
帰りは八ヶ岳SAで清里カレーを食べて栄養補給。ここのコーヒーはその場でネルドリップで落としてくれる、美味しいコーヒーで大好きです。小淵沢に降りるならあとは道の駅こぶちざわでしょうか。スパディオの温泉もあって、中のイタリアンレストランも美味しく、コロナの頃はここのピザとソフトクリームをテイクアウトして車中で食べたりしたものです。
今日の塾長の名言は「山ができる人は、山に行ける時間もお金も作らないといけないからね、仕事ができなくちゃいけないんですよ」
な、な、なるほど… 山岳会のメンバーのみなさんはとても頭が良くて仕事ができる方が多い印象ですが、そういうことなのですね。
体力的にも経済的にも私にはちょっと釣り合わないようです(汗)アイスクライミングは小市民の私にとっては貴族の遊びかもしれません…が、手を差し伸べてくださる方のおかげで遊ばせていただいております。
土日にたくさん登らせてもらい、充実の合宿でした。S代表、塾長さん、ありがとうございました◎
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