2016/04/26

2016.04.16-17残雪の甲斐駒ケ岳

甲斐駒君にあいさつしてきました。
4度目の正直!過去3回の計画が流れ、遠い甲斐駒。4度目にしてようやく実現しました。




前夜は竹宇駒ヶ岳神社の無料駐車場で仮眠。良い天気の予報なのに冷えて熟睡できませんでした。
12時迄に小屋に着かなかったら登頂は諦めるタイムリミットを設定。5時に出発!はてさて予定通り登れますやら。

この橋を渡って、いよいよ山に入ります。ワクワク

長い尾根の割にいきなり急登気味。思うように足が進まず焦りましたが、
横手・白須分岐に駐車場から2時間で到着。あれっ?実は順調じゃない?

名前の通り長い八丁登りを登っていくと左手に北岳が見えてきました。
 
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これが刃渡りですか!?足滑らせたら地獄です。






 


分岐から刀利天狗に到着。時間がちょっとオーバーしてしまったが、まだまだ大丈夫

刀利天狗の先の黒戸山をまく道には雪がかなり残っており、ところどころアイスバーンで苦戦。
アイゼンを履きました。想定よりずっと早いアイゼン装着です。

10:30、5合目到着。甲斐駒君の山頂が見えて来ました。
ここからは鎖場と梯子の連続。日当たりよく雪もあまり無さそうなのでアイゼンを外しました。

5合目小屋跡で安全を祈願していきます。その右側から梯子が始まります。

長ーい梯子。梯子の連続で一気に高度をあげていきます。

橋を渡るとまた雪が。仕方なくまたアイゼンを履き直しました。

 
第2の関門:七丈小屋手前ではここの鎖場が一番怖いところでしょう。
足が置けるように階段状に岩を削ってあるけどアイゼンを履きながらでは心もとないです。
鎖をしっかり握って登りました。帰りは怖わいだろうな。

11:44七丈第一小屋到着。
いやー、山頂目指すタイムリミットと決めていた12時になんとか間に合いました。
でも正直、ここまでで相当疲れました。

奥に進むと第2小屋。我々はこっちに泊まります。

ちょっと休んでから(と言っても1時間)山頂に向けて出発。
小屋から上は一面が雪です。疲労のため足が重い、重い。

夏道と違って直登気味に登ります。
高度感も増し、樹木もまばらで景色がよく見えるようになってきました。

どんどん先を行くユキンコさん。雪山満喫!

まだまだ余裕のありそうなユキンコさん

ところどころにある剣。修験者の山ですね。

凍っているところは無いので怖くはなかったですが
代わりに踏み抜きすること多数。体力が消耗します。

樹木もなく、斜度も上がって滑落注意! ※カメラ傾けてませんよ。

13:51八合目到着。鉛の足を引きずるように登った割には1時間10分でここまで来れました。

おー!甲斐駒の偉大なるフォルムよ。

いやー天気が良くて気持ちE-! 南側に北岳がよく見えます!
反対側の八ヶ岳もガスが掛かりながらもぼんやり見えました。

山頂を目指すには時間的には大丈夫。でも身体はかなり疲労していたので、
記念写真を撮ったり、絶景を眺め暫くまったりしてから引き返すことにしました。
「また夏と冬に来るからね」と甲斐駒君にあいさつをして。

乾杯!!小屋に戻るとユキンコさんが美味しいキムチ鍋を作ってくれました。
第二小屋は我々以外には日帰り予定だったのに疲れて下山を断念したお兄さんが一人。
彼は食べ物をろくに持ち合わせていなかったのでお酒とキムチ鍋とつまみをご馳走しました。
山のよい触れ合いですね。
 
 
素泊まり一泊(毛布付き)4600円。宿泊も食事も16時までに受付必要。
ただ、16時までに言っても今日は食事はないとあっさり断られることもあるとか。
水は枯れていて宿泊客は小屋の中のタンクの水を使い放題、客以外は有料。
灯油ストーブが24時間たかれていて全く寒くありませんでした。毛布一枚で十分。
小屋の中で自炊可能。小屋番がちょくちょくホウキで掃きに来るので小屋は綺麗。
トイレがすぐ隣。4つの個室のうち使えるのは一つだけ。様式のバイオトイレ。比較的きれいでした。
小屋番さんは小屋の利用方法をあまり説明してくれなかったけれど、
下山できなかったお兄さんのことは心配してくれていました。
ちょっと変わった感じもするけど、やさしい人かな。
 
翌日は荒れる予報なので明るくなった3時半に起きて5時に小屋を出発。急いで下山します。

刃渡りの手前から雨がポツポツ降り始めました。

往きには気づかなかったけれど、
紫の山つつじの花が雨の森の中で映えて綺麗でした

あっ!橋だー。帰ってきたー。

登山口に立つなんか憎めないやつ。ありがとう。

9:35下山。なんと駐車場には我々のクルマ1台のみでした。
予報が悪いから皆昨日のうちに下山したんですね。
ちょうど雨もザアザアぶりになってきました。お疲れさま。
山頂までは行けなかったけど楽しかった!




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