2019/01/15

2019.1.12-14 甲斐駒黄蓮谷の左俣の登攀

現地のコンディションが良いとの情報が有りましたので、3人で黄蓮谷の左俣に行ってきました。実際現地のコンディションは、氷の状態も、氷瀑群を抜けた後の雪の状態も、抜群に良かったです。しかし残念ながら1名が体調不良のため小屋で停滞になりましたので、残り2名で挑戦し無事完登しました。長年の目標でしたので、感無量でした。一方体調不良で小屋停滞したマンさんにとっては残念でした。また来年挑戦しましょう。


やってきました大滝下での記念撮影

日没直後についに八丈の鳥居付近に到達し完登しました。



<初日>
いつもながら出発時にお参りし安全祈願。

黒戸尾根を黙々と登ります。

ああシンド。




やっと七丈小屋に到着。

小屋主人の花谷さん

一年前にキープしたボトルがまだ有りました。
今やレアものです。



<二日目>
起床時にマンさんから申し入れが有り、体調不良によりマンさん登攀中止するとのことなので、残念ながら残りの2名で登攀することに決定。
その後、早速小屋をスタート。

六丈ルンゼを下降。
目印はこの石碑。

こんなリスキーなところもドンドン下降します。
結局2時間程度下降しました。

しかし、当初計画していた六丈ルンゼから直接坊主の滝の上に出ることが出来ず、昨年と同様に坊主の滝下に出てしまいました。

坊主の滝には数パーティーが居ましたがほとんどのパーティーは右俣に行った感じでした。結局左俣に行ったのは確認できたのは、我々含めて3パーティーでした。

坊主の滝の登攀の開始。

坊主の滝を登るユキミさん。

やがて二俣に到達。
坊主の滝では結構賑やかでしたが、ここらでは静寂でした。
左俣の入り口には、明瞭なトレースが有り、ルートが正しいことがうかがえました。

左俣の入り口の滝はフリーで通過。
その後も、傾斜の緩いところは出来るだけフリーで通過しスピードアップ。
以前、シャモニーに行ったときにガイドさんが言っていた、Too much safety is not safe.
を思い出しながら登りました。確実性をある程度犠牲にしながら、どこまでスピードアップするか?これは永遠の課題ですかね。

次にチムニー滝。
ここは落差が大きく、万一墜落するとダメージが大きいのでロープを使用。




やがて大滝に到達。
50mの高さですが、乗越の後も中途半端な傾斜のナメが続くので、50m×2ピッチ
でした。

大滝の登攀。

ユキミさんの大滝の登攀開始。


最後の30m滝。
ここは時間短縮のため左を巻きました。
しかし、ここは岩の上に薄氷が乗っており、絶悪のところを登ります。
一番短いスクリューでも氷の厚いところを探しても半分くらいしか入らず、スリングをタイオフしてだましだまし登りました。
ランアウトしながら結構上の立木に到達しランナーが取れた際には、冷や汗がどっと出ました。ここは、左俣で一番怖かったです。はい。
本来の氷瀑の中央を抜けた方がスクリューが効くので安全かも。

その後は八丈に向けて、雪壁を登ります。
雪は比較的締まっていましたが、登攀で疲れ切っていたので、ヘロヘロでした。
しかし、相方は元気だったみたい。

途中では数羽の雷鳥のグループがお出迎え

雪壁を登り始めて2時間程度で見覚えのある八丈の鳥居跡に到達。
ヤッター!!!
長年の目標が達成できて、思わず熱いものがこみあげました。

八丈では、後続パーティーの方と写真を撮りあいしました。


その後、七丈小屋に無事戻りました。
マンさんには長時間お待たせして済みませんでした。
小屋に到着後、無事の登攀を祝福して頂き、有難うございました。

<三日目>
快晴の中を下山。
五丈からは、代案で登る予定だった篠沢七丈瀑が見えます。
昨日、左俣を先行した東京のBの会のパーティーが登っているみたいでした。
ここも巨大な氷瀑です。その内に行きたいですね。

以上です。
ナカ

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