新人企画第4回目、今回は沢のグレードを適正化したので、去年よりは少しうまく行くはずと願いながら、選んだのは奥多摩の真名井沢です。沢はじめに良いとされていて、難しい滝もなく、下山は様々なルートどりができる沢です。
魚止の滝
一年前の新人企画はこちら
今回も、4月に日和田山であった教育山行のロープワークが活かせるかな?と思いながら向かいます。
奥多摩の川井駅周辺から、真名井林道に入っていきます。入渓点で、高校生から大学生くらいの2人組に出会いました。2人で古里駅まで降りるそうで、どうみても二回り違う子どもが自力でやっているのだから、頑張らねばなぁと。片方の子はお金がないと言って、自分で草鞋を編んで、ヘルメットは工場用ヘルメットに「PETZL」のシールを貼っていました。
ちなみに我々は今回もS代表が後ろから監修してくださることに。そしてコンビニでばったり会った3回目の真名井沢遡行の単独行の方が。
とりがや橋から入渓し、堰堤とわさび田を越えて行きます。前の週の滝子沢で、延々と続く堰堤を体験したので、できるだけ堰堤上を行こうとするも、単独行の方がご親切に、遡行図に堰堤のやり過ごし方が描いてありますよ、と教えてくださいました。なるほど、遡行図ってそんな事も描いてあるんですね。
しばらくは奥多摩らしい、暗くて黒くて狭い沢が続きます。真名井沢に入ったことが確かであれば、640の二俣まで当分は迷う要素はないので、小さな滝で登る練習をしながら進みます。
やらなくて良いところもへつってみたり、突っ張ってみたり。
巻き方も思い出しながら、できるだけ滝を直登するようにしました。Sさんは今年初の沢登りです。ロープワークの復習でビレイの練習もしました。ビレイポイントを探すという項目が、今回はふたりとも達成できました。
写真はできてる風味ですが、私はビレイのエイト環にかけるロープをカラビナごとかけてしまい制御が0.5になっていたり、Sさんは安全環にロックをかけ忘れていたりと、やらかしは幾点も…
ちなみに単独行の方の地形図はかなり細かく描かれており、私は今回は下山をメインに地形図を準備していて、遡行中は遡行図(トポ)に頼ろうと思っていたため、情報が少なかったことを反省しました。情報は多いに越したことはないですね。また、私はすっかり真名井林道を下る計画で考えてしまっていたのですが、Sさんは北陵も検討にいれていたため、地形図がそこの領域まで入っておらず、これも反省しました。私はまだ山の捉え方が狭いというか、小さいなあ…
640の二俣の後は魚止めの滝、その後は830の二俣までは本流を見失わないように遡行します。900にピンクテープがあり遡行終了。すでに予定時刻を大幅オーバーしていたため、短いルートで下山することにしました。50mほど頑張って標高を上げてから(今回50mをツメるという体力指標ができました。きつい!)真名井林道の終点に向かって同じ標高をトラバースしていきます。
林道を下ってヘアピンカーブが来たあたりでショートカットして尾根を降りますが、これがまたスキーかな?という急な尾根でして…尾根の下降は本当に毎回疲労困憊します。最後、さすがにこれを足で降りるのはな…と判断してくれたSリーダーにお願いし、残り60m程度だったのですが、懸垂下降の練習にもなると思って懸垂を選択しました。
今回は捨て縄を使って懸垂の支点を作ることに。理由は、尾根に対して普通に空に伸びている樹を支点にしてロープをかけると、だんだんロープが樹の下に落ちてきて、最終的に下部でひっかかり、ロープが回収できなくなるので、少し寝ている樹でないときは捨て縄を使うことを推奨とのこと。今回も良い経験になることばかりでした。
終了してからS代表に、難しくない沢、でも簡単すぎない沢を選んで、自分達で計画してリーダーとして行くことと、経験者と一緒に行くことを繰り返していけば良いでしょうとの助言をいただきました。
見守りがあったというのに、下山したら全身くたくたでした汗
Sさん、S代表、ありがとうございました。
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