2023/06/22

20230618 仏沢(仏になれる沢)箕輪山

東北遠征・箕輪山の仏沢へ

前日の赤留川→中ノ沢への薮トラバースで彷徨い、へとへとで下山して就寝したものの、泊地で走り屋のみなさんによる大規模爆音フェスがあったため十分な睡眠がとれませんでした。

睡眠不足で向かった先は箕輪山の「仏沢」。

ホテルプルミエール箕輪の手前から沢に降り、黙々とゴーロと小籔をこなしていくと、要塞的なかっこいい滝が出現します。

睡眠不足も吹っ飛ぶくらい綺麗で爽快な滝です。まだかなまだかなと待っているとナメ帯が始まります。
テンション上がります
お天気にも恵まれ、とってもきれい
しかしほどなくして周囲がだんだん狭まり、藪につつまれていくではありませんか。
だんだん四足歩行になっていくではありませんか。周りが見えないぞ。おかしいな。

いやはや本当に、素晴らしいんですけど人に勧められない沢です(笑)
しかし、昨晩の学びを不安と焦りに変えた私と違って、落ち着いたSさんとS代表はしっかり方向を定めて藪へと進んでいきます。
私は不安に包まれているので、早く薮トラバースに入りたいと焦ってしまうのですが、おふたりはそんな私をいなしながら忠実に1570までしっかり詰めて、そして本当にあった。うっすら沢筋が…(ワカンナイ)

そこからはコンパスで方向を定めながらSさんを先頭に薮をかきわけていきます。目指すは東の方向。
私は身長153cmですが、ほぼ埋もれたままです。
私は本格的な藪漕ぎはこれが初めてでしたが、その初めてが、S代表のいうところの「これをマックスにしたいですねえ」というくらい最長だったようです。
前日は薮を漕ぎながら結構近い場所をぐるぐるしていたのですが、自分がどこにいるのかわからない状態で薮をかき分けていると急に眠気が襲ってきて、こうやって人は遭難するのかしらと思いました。
しかし今日の仏沢では、はっきりと方角を定めて確認しながら進むと、確信が持てて少し楽に感じました。
藪ではコンパスとGPSを併用した方がいいですね。

長い藪漕ぎは本当に無心滅私、サマーディに至る修行のようで、仏沢って仏になれるくらいの沢ってことだったのねと…

下山路でさすがに足が痛くなってきて(笹藪と石楠花を踏みまくり足底筋膜炎になりました)きついなあと思っていたら、スキー場のやさしい芝が!

ふかふか芝の仏ロードをテクテク降りて、無事に下山しました。

下山後の温泉は「マウント磐梯」を考えていたのですが、4時までで間に合わず、ホテルプルミエールの豪華な日帰り入浴で藪の埃を洗いました。
ちなみに前日は「花見屋旅館」の硫黄泉に浸かりました。
ここは唯一6時まで受付しています。(宿の人の対応がやや塩です)



日帰り沢2本、どちらもとてもタフで、良い経験になりました。
S代表、Sさん、ありがとうございました。




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