メンバーの中では新人Sのわたくしが最も経験実力ともに弱いので、私に合わせていただき、行き先は樽ヶ沢に。柿其川や、幸ノ沢、岩倉川本流などを組み合わせると、遠出するのにより充実すると思います。
F 2は左側を登ります。かなり暑く、心配していた水温もぬるいくらい。
Y氏がリードしてくれます。中間支点をカムと残置の2カ所とり、ビレイポイントは岩を使ったメインロープを利用した方法でフィックスロープをはり、後続はアッセンダーで登ります。
S代表直伝支点構築法 懐かしの教育山行 で一緒に学びました◎
水が綺麗なのと、水流も強くもなく、水も冷たくないので、積極的に泳ぎます。私はファイントラックのラピッドラッシュにフラッドラッシュを重ねて着ました。
私は泳ぎが苦手なので、できるだけ練習。
リーダーのSさんは、水泳をやっていたそうで泳ぎも上手く、スイスイ行きます。
これは見た目に、「巻きかな〜」と思ったらSリーダーは泳いでとりついていました。確かに見た目ほどは厳しくなかったのですが、高度感があって緊張します。リードする人ってすごいなー。ここもフィックスロープをアッセンダーで登り、最後は引き上げ。
いいかげんアッセンダー買おうかな…
申し分ない美しさです。木曽まで来てよかった〜
この滝は奥が潜れるようになっているのですが、私はフリーで登れず、お助けいただきました。Hさんが先行で突破。
最後の滝はクラックです。Y氏が岩に挟まりながらカムを決めつつ登っていきます。クラックに慣れていないわたしはなんだかたい焼きみたいになって、バタバタしてしまいました。
ここは30mロープで、木を使ってビレイポイントを作っていました。
途中の10mくらいのスラブ滝で、先行パーティが落口で滑落し、負傷したところに立ち合ったり、必要以上に泳いだり、そうめんを作ったりしていたので思いのほか時間がかかり、早めに脱渓して岩倉川へ向かうことに。1100あたりで北に向かいます。
ツメはそんなに難しくなく林道に出て、そこから下降点も直ぐです。
しかし、意外なトラップがあり、下降しているうちにいつのまにか尾根になっているではありませんか。おや?ピンクテープもブルーテープもあって、惑わされます。
皆で確認しながらルートを探します。
あとで話した別パーティは、ここの分岐でそのまま樽ヶ沢に下降してしまい、樽ヶ沢遡行、樽ヶ沢下降になっちゃったわ〜と笑っていました。
枝沢の下降は結構長い道のりで、テンションが下がります。そしてやっと岩倉川本流に合流。
岩倉川はすばらしい谷です。
結構滝や釜が大きい谷で、下降するには何度か懸垂せねばなりません。沢下降は足元が怖いですし、しっかりした支点が作れれば、懸垂の方が安全ですね。(この認識合ってますか?)
あれほどに真名井沢の仮免遡行で習ったのに、そして今日は懸垂が数回あるとわかっていたのに、私は捨て縄を忘れたのでありました…
反省支点
反省懸垂
反省懸垂
反省懸垂
反省懸垂を繰り返し、時間もだいぶん押していたのでダッシュ気味に下降して、最後の橋が見えたところで左岸に詰め上げると、あっさり林道に出ました。
ルートファインディングは、薮岩に強いHさんが引っ張ってくださり、無事に帰ってくることができました。
ほっと一息、下山後はフォレスパ阿寺のナトリウム温泉で至福の時を過ごし、そのままキャンプ場に泊しました。羽蟻の多さにびっくりしつつ、星を見ながら雑魚寝して過ごしました。涼しくて、風もなく、外で寝るのが気持ちよかったです。焚き火はできず…
翌朝は阿寺渓谷にハイキングし、人の多さに驚きさっさと退散、道の駅大桑で美味しいお蕎麦と葛餅を食べて帰路に着きました。途中で出会った山岳会の方の情報だと、「犬帰りの淵」ではボルダーで遊べるそうです。
滝の登攀、泳ぎ、ルートファインディング、沢下降と、いろんな要素が詰まった充実の山行でした。ご一緒くださったみなさま、ありがとうございました◎
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